マンションにするか、戸建てにするか ②
◆固定資産税・都市計画税のお話
家を購入する時には物件自体の価格だけではなく、今後維持費としてかかってくるお金を把握して購入するということが大切です。
その中の一つ、「固定資産税・都市計画税」などの税金です。
これは毎年1月1日に土地や建物を所有している人に毎年課税される地方税です。
固定資産の価値、価格をもとに計算されます。
建物には耐用年数というものが設定されていて、一戸建てが22年、マンションは47年となっています。
つまり、一戸建ての場合は22年経つと建物の固定資産としての価値がなくなり、マンションは47年の耐用年数があるとされているということです。
耐用年数が長いということは、固定資産税を払う期間も長くなるということを表しています。
マンションは建物の価値が減りにくいので、建物に対する固定資産税を長く払い続けなければならず、逆に、一戸建ての場合は22年経つと建物の価値はほぼなくなり、土地のみに課税されるというイメージです。
◆マンションと戸建ての固定資産税比較
家を実際に買う前は、「戸建ての方が固定資産税が高い」と言われる事が多く、漠然とそうなのかと思っていましたが、実際調べてみるとそうでもないことがわかりました。
実は今の家を購入する前、中古のマンション(築3年)を購入しようと思ったことがあります。
そのマンションの平米数は約110平米。
今回建てた戸建ての平米数は約106平米です。
場所は800メートルほどしか離れていないので、路線価などの評価に若干違いはあるものの、比較条件としてはほぼ同じです。
結果、金額は以下の様に、マンションの方が高かったです。
中古マンション | 新築一戸建て | |
---|---|---|
110㎡ | 106㎡ | |
固定資産税 | 169,603円 | 150,472円 |
都市計画税 | 36,343円 | 39,420円 |
合計 | 205,946円 | 189,892円 |
さらに、上記で触れたように、マンションは耐用年数が長いので、高い固定資産税を長く払っていかないといけなくなります。
また、マンションは修繕積立金などは年数が経つほど高くなっていきます。
同じ金額の物件を買うなら、購入後にかかる費用は、マンションより一戸建ての方が割安といえるかもしれません。
※上記の比較は、新築一戸建ては木造住宅の場合です。
戸建てでもRC(コンクリート造)だと、耐用年数が高くなり、マンションと変わらない固定資産税になると思います。
さらに、仕様や住んでいる市などによって一概に戸建ての方が絶対お得とは言えないかもしれませんが、私が探していたエリアに関しては私が調べる限りではトータルでかかるコストは戸建ての方が低いと判断しました。
他にも固定資産税の比較をしているサイトがありますので、参考にしてみてください。